◆当店の家具へのこだわり

▼工房内の様子

当店の家具に使用している木材はパイン材です。
商品によっては他の種類の
パイン材を使用する事もございます。

パイン材の特質はお部屋に置くと、
とても温もりを感じさせてくれる木材です。
ですがとても柔らかいため、ぶつかると
へこんだり傷がつきやすい短所もあります。

また、気候や湿度などで
木が伸縮したりする事がありますが
これはパイン材の特質としてご理解ください。

ではミニカップボードを例に、
家具の製作工程に合わせて
各工程でのこだわりをご紹介します。
流石に全ては書ききれませんので、
少しだけですがご紹介させていただきます。

1.木材のカット

まずはパイン材を選び、
パネルソーや押切りソーで
必要な大きさにカットしていきます。

ミニカップボードの材料を切り出したら
ミリ単位の線引き・カットをしていきます。
サイズが少しでも違うと
家具が完成しなくなりますので
大変神経を使う細かい作業です。

2.材料のカンナ掛け

カットしたパイン材に次は
自動カンナを掛けていきます。

材料がまっすぐになった事を確認し
次の工程へ移ります。

3.電動ジグソーで曲線カット

曲線やハートのくりぬきは
ジグソーを使用してカットます。

長年製作に携わっていますが
ハート・曲線部分のカットは
重要な部分なのでいつも緊張します。

特にハートのくりぬきは今まで
数えきれない程カットしておりますが、
材質や天候・湿気などによって
その日によって微妙な加減が必要になります。

歪むことなく綺麗なハート型になるように
良い緊張感を持ちつつ集中して作業します。

4.トリミング作業

切り出しが終わると次は
トリミング(面取り)作業に入ります。

木材の角を丸めたり、溝を作ったりと
失敗出来ない細かい作業が続きます。

商品によって違いますが
ミニカップボードの場合は
3種類のトリミングを施します。

▲ハート部分のトリミング前

▲ハート部分のトリミング後

5.ペーパー掛け

ここまでの作業が終わったら
パーツ一つ一つにペーパーをかけていきます。

ペーパー掛けはカントリー家具の製作で
一番重要で、一番重労働な工程です。

今までは工具での作業でしたが、
ここからは本当の手作業に入ります。

このペーパーがけ作業で
商品の完成度が変わり、ここで
手を抜くと良い物が出来ません。

家具に触れた時の手触りを大切に
細かい場所まで丁寧に
ペーパーがけを行う事を心がけています。

ラズベリーハウスの家具は
ここに一番のこだわりを持って、
妥協せず作業をしております。

写真では伝わりにくいですが
ハートの切削面や扉の断面が
ツルツルになるまで磨いています。

商品により多少変わりますが、
当店独自のこだわりを込めて
特注した約６種類のペーパーを用いて
仕上げております。

大まかな部分はサンダーで
仕上げをしておりますが、
曲線・ハート等は全て手作業です。

機械には絶対に出来ない作業が
ここにあり、愛情込めて
人の手で仕上げる事で、

ラズベリーハウスならではの
手作りの温かみがここに生まれます。

オーナーの私や職人も
手の指の皮が何回・何十回とむける程
丁寧に作業しておりますので、
その分良い商品が完成していると
自信を持っていう事ができます。

▲段差になっている部分もツルツル手触り

▲曲線のカットとトリミングが完了した状態

6.塗布作業

ラズベリーハウスの家具に
使用している塗料は

植物性油脂性塗料
F☆☆☆☆認定塗料

塗膜が食品衛生法に
適合している物を使用している為、
体に優しく安全な塗料です。

塗料に関しましては
伸縮・反りを出来る限り防ぐためにも
見えない部分や板が結合しない部分など
余すことなく塗布しております。

引き出し部分の後ろ板や内部は
一見、白木の様に見えますが
クリアーな塗料を塗布しております。

また、着色後にクリアー塗料を
上塗りすることで耐久性・耐水性が増し
保護の役目も果たします。

この上塗り作業は手間も時間も
塗料費も２倍かかってしまうのですが、

手間と時間をかけてでも、
お客様に末永く愛用していただく
上質な家具に仕上げたい。

これがラズベリーハウス一番のこだわりです。

7.組み立て作業

ここまで来るといよいよ組み立てです。
一つ一つ仕上がったパーツを組み合わせ
世界に一つの家具が出来上がります。

勿論、接着剤・ボンドに関しては
シックハウスの原因となるものは
使用しておりませんので
安心してご使用頂けます。

8.最終確認

組み立てが完了したら
家具の最終チェックとなります。

長く大切に使って頂けるように…
その為には欠かせない
とても大切な作業です。

商品として欠陥が無いか
塗り忘れ、ダボ埋め忘れがないか
そして下記画像のように
様々な場所で水平チェックを行い
商品にがたつきがないかを検品します

１つの１つの部品を丁寧に仕上げ
ここまでの工程を経ることで
ラズベリーハウスの手作り家具は
完成していきます。

どんな小さな商品でも
当店の家具は変わらず
この工程で作業しております

そしてこちらが
完成したミニカップボードです！
↓

手にとって頂いたお客様からは、
すべすべして肌触りが良くて
とっても気持ち良いとお言葉を頂きます。

お部屋に置いて頂き、
何度も眺めて頂けるような
カントリー家具を作りたい。

それが当店の変わらぬ願いです。
お客様にほっとした空間を
感じて頂ける為に、日々製作に励んでおります。